病院薬剤師 お勉強の日々

3年目の病院薬剤師の奮闘記です。勉強・読書・気になるニュースなどを紹介していきたいと思っています。

トレリーフ 適応追加

みなさんこんにちは。しがない薬剤師です。

 

トレリーフ 適応追加

つい最近?? 

パーキンソン病治療薬のトレリーフ(一般名ゾニサミド)に新たに適応が追加されました。

もともとは「パーキンソン病,パーキンソン病における症状の日内変動」に適応を有していました。

 

今回,「レビー小体型認知症に伴うパーキンソニズム(レボドパ含有製剤を使用してもパーキンソニズムが残存する場合)」が追加になりました。

 

レビー小体型認知症は患者急増中です。トレリーフの処方も増えていくんでしょうか。

 トレリーフとエクセグラン

少し話はそれますが,よく入院患者で

エクセグラン錠100mg 0.25錠 1日1回 朝食後 を持参薬として見かけます。

 

それを見て,あー,なるほど。パーキンソン病の方か。と最近は思ってます。

1年目の時は,てんかんの既往歴があるんだ!しかも少量ってことは,,,軽度の方なんだ!!

と思っていたのが懐かしいです。

みなさんも経験ないでしょうか?

 

どちらも一般名はゾニサミドです。つまり同成分です。

適応外処方となってます。

ゾニサミドはもともと抗てんかん薬として開発され、エクセグランとして発売されていました。

次いで,トレリーフがパーキンソン病治療薬として登場した経緯があるみたいです。

 

エクセグラン錠100mgは27.4円/錠

トレリーフ錠25mgは948.5円/錠

 

恐ろしいくらいの薬価差です。

しかもエクセグラン錠は後発品があります。一般名のゾニサミド錠で販売なのでわかりにくいやつですよ。

 

長期間続けて飲まないといけないことを考えるとそりゃあ。。。。

(完全に適応外処方になるので,大きな声で推進してはいけませんよ。)

 

トレリーフは類似薬効比較方式で薬価を決めたため,エフピー錠2.5mg(トレリーフ発売当時の薬価344.4)を基準に値段が決められたみたいです。

当時もかなり話題になったみたいですが。

 

気になる点はT1/2がエクセグランは62.9h,トレリーフは96.6hといった違いでしょうか。

しかし,1日1回投与でも定常状態になってしまえばそんなに差もないか。

 おわりに

適応追加でエクセグランも処方が増えるのでは?とこっそり思ってます。