配合剤を違った視点から
こんにちは。しがない薬剤師です。
配合剤を違った視点から
降圧剤の配合剤といえば,みなさん何を思い浮かべますか?
働き始めて,一般名と商品名を結びつけるのに苦労していたのに,
それ以上に配合剤の多さと覚えにくさに苦しんだ日々がありました。
誰しもが経験したことがあるはずです。
(私はまだ覚えきれていないですが,,,,)
医師からもよく聞かれます。
「◯◯って何と何が何mgずつの配合剤?」
「血圧下がり過ぎてるから減量したいんだけど,Ca拮抗薬減らしたら,何の何mgになるの?」
これに即答できず,すぐ調べます!って答えるのが悔しいです。
少しでも特徴をつかんで覚えよう
配合剤一覧表はネットで検索すれば大量に出てきます。
ながめていても,なかなか覚えられません。
勉強した知識を共有して,特徴をとらえて少しでも理解の助けになったらと思います。
アイミクス HD/LD
アムロジピンとイルベサルタン(ARB)の合剤
HDでは配合剤で唯一の アムロジピン10mg が配合されています。
他の配合剤ではアムロジピンは2.5mg or 5mgなのですが,アイミクスは5mg or 10mgとなっています。
カデュエット 1~4番
アムロジピン(Ca拮抗)とアトルバスタチン(スタチン)の合剤
まさかのスタチンの配合剤です。番号制度の覚えにくさ異常。
ザクラス HD/LD
アムロジピン(Ca拮抗)にアジルサルタン(ARB)の合剤
名前が「ザ・ファーストクラス」の略という(どれだけ自身があるのか)
実際にみなさんもご存知の通り,アジルバは強いARBですね。
他のARBは承認試験の際にレニベース(エナラプリル)との非劣勢であるという証明をもととしていますが,
アジルバはブロプレス(カンデサルタン)やオルメテック(オルメサルタン)との優位性を示しており,
強力な血圧低下作用を有しているという特徴があります。
だから,ファーストクラスなんですね。
アムロジピンとカンデサルタンの合剤のユニシア(カムシア)より強いと考えられます。
ミカトリオ
アムロジピン(Ca拮抗)とテルミサルタン(ARB)とヒドロクロロチアジド(利尿)の3つの合剤
その名の通り3種類も合剤にしてしまいました。
これを使用できれば,薬剤数を減らせて,アドヒアランスの向上は間違いなし!とうたわれています。
用量調整ができませんので,特に減量するときはどうするんだろうと思ってしまう薬剤です。
(まだミカトリオ内服中の患者に会ったことがありません)
これぐらいで許してください。(勉強不足ですみません)
おわりに
降圧剤の配合剤。降圧剤の数に負けないぐらい種類があって,後発もあって覚えるのが大変です。一覧表で覚えてもよいのですが,少しでも特徴を押さえた方が記憶の役に立つかも!